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コラム

漂白剤のいろいろ

漂白剤と称する薬剤は大まかに分けて3つの種類があります、目的、用途ににより使い分けてください。

【漂白剤の種類】

  • 酸素系漂白剤(液体/粉末):基本的には、色柄ものの衣類には液体を、白物には粉末をご使用ください。漂白効果は粉末のものが強くなりますが、少し温度(30℃~40℃)が必要です。
  • 塩素系漂白剤:次亜塩素酸ソーダが主成分です。白物専用です、色柄ものには使えません。また、ウール製品、絹、ナイロン、ポリウレタン混紡の製品にも使えません。綿、ポリエステル類の白物専用です。
  • 還元型漂白剤:この漂白作用は酸素を奪って色素を破壊する漂白です。酸化型とは全く逆の働きをします。従って、酸化漂白で落ちなかったシミが落とせます。色素を破壊する作用がありますので白物専用です。 一部樹脂加工の黄変の回復や鉄分による黄ばみのの除去に有効です。ハイドロ云々の表示があるものです。

【漂白剤の効能】

酸化型漂白剤は衣類等の表面についた色素に酸素を与えて破壊する(色素の破壊です)作用があります。
このタイプには液体と粉末があります。液体は過酸化水素で液性は酸性であり、粉末のものは過炭酸ナトリウムです。低温でも効果的です。過炭酸ナトリウム(PC)とは過酸化水素と炭酸ナトリウムを混ぜて反応させたものです。用途範囲は広いのですが、毛・絹製品には使えません、また、ファスナーやボタン、フックなどの金属製の付属物や含金染料で加工された衣類には使えません変色します。
塩素系の漂白剤次亜塩素酸ソーダは強い漂白力で白物専用となります、色柄ものにはつかえません。脱色事故の最大の要因です。この漂白剤で発生する塩素は水と反応して「発生期の酸素」という強い酸化力を持った酸素原子が発生し、それによって色素の構造を破壊するものです。窒素を含んだ繊維(ナイロン、ポリウレタン等)などにも使用できません。

【塩素系漂白剤の注意点】

臭気が強く毒性がある
色柄ものを脱色させるために白物以外には使えません
蛋白繊維である、毛・絹には使えません
窒素を含んだ、ナイロン・ポリウレタンには使えません
処理後に残留塩素があると繊維が脆化します。
酸性のものと混ぜると有毒ガスを発生します。

【蛍光増白剤について】

衣類を白くするには、漂白作用のほかに蛍光増白による方法があります。
漂白は化学的に色素を破壊するものですが、蛍光増白という作用は染料を乗っけるということです。蛍光、増白とは目に入る反射光を補い白く映るようにする一種の染色作用のことです。生成りやパステルカラーの衣類には使用しないでください。染料ですから白く染まります。また、直射日光で干すと白土が低下します。乾燥時の直射日光は避けてください。