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コラム

家庭でできるシミヌキ

クリーニングに出せばシミは何でも取れると思っていませんか、ドライクリーニングは万能だと思っていませんか、だがドライクリーニングは洗浄力が家庭洗濯よりも劣ります。繊維に優しく型崩れや縮みの予防には優れていますが肝心の洗浄力が弱いのです。水性の汚れやシミなどは殆ど取れません、ですが、家庭でも落とせるはずです、ぜひこの方法でお試しください。

【シミ抜きの用具】

  • 台所用洗剤:食器洗いの油分のよく取れるものは頑固な油汚れを洗い流すために大変有効な洗剤です。
  • クレンジングオイル:化粧品や口紅や機械油などにの溶解に大変有効です。
  • 粉末酸素系漂白剤:色柄ものにも使える漂白剤です。
  • 液体酸素系漂白剤:主成分は過酸化水素です、漂白剤ですが色柄ものにも使えます。
  • アンモニア:強力な洗剤の助剤となります。
  • ベンジン:油性のシミに有効です。
  • 除光液:アセトン入りがお勧めです、接着剤・ボンドなどを溶解します。
  • エタノール:アルコールは水にも油にも溶ける特性があります。
  • 固形石鹸:このサイトでは「赤玄マルセル石鹸」「純マルセル石鹸」と紹介しています。純粋の石鹸です。

【シミヌキの道具】

  • 歯ブラシ・綿棒:シミの叩き出しの用具に使います、なるべく硬いもの。
  • 小皿:薬剤・用具を入れる容器として使用します。
  • タオル:汚れの不要な拡散防止に生地の下に当てて用います。
  • ゴム手袋:薬剤などを使うときに手荒れ防止に使用します。薬剤からの保護が目的です。

【シミには三つの型があります、次に羅列します】

  1. 水溶性のシミ:水に溶ける汚れは、しょう油・コーヒー・ジュース等水に溶けやすく普段の洗濯でも良くとれますが、洗剤に台所用洗剤を加えるとシミだらけの衣類も大変よくきれいになります。クリーニング屋さんのドライクリーニングではほとんど取れません。
  2. 油溶性のシミ:油分の多い汚れ、チョコレート・焼き肉のたれなどは油分をよく溶かす薬剤(台所用洗剤など)を使ってください。薄くなって残ったシミには酸素系漂白剤を使うとよいでしょう。
  3. 不溶性のシミ:固形物で形成されたシミは家庭では基本的に無理でしょう、古くなって化学変化を起こしたものなどもプロに任せた方がいいでしょう。プロは化学的に反応をさせて除去する汚れです。

【シミヌキのポイント】

  • 洗濯表示の確認:家庭で洗えるかどうかの確認と素材の洗濯表示を確認する、家庭で洗えないものは基本的には家庭でのシミヌキはできません。
  • 色落ちテストをする:色柄ものは事前に目立たない箇所でテストをしましょう。使用する薬剤の原液を付けて白いタオルで叩いてみて下さい、タオルに色が移るようでしたら色落ちすることがあります。
  • 漂白テストも:ドライヤーなどで加熱処理をして反応を確かめてください。
  • シミヌキの原則:シミがついたらなるべく早い処置を心がけてください。擦らないでください汚れが生地にしみこみます。薬剤により脱色することがあります、薬剤反応テストをして下さい、不安になったらすぐ中止をしてプロにお任せください。

【シミヌキの実際】

  • しょう油のシミ:シミの個所を濡らす、下にタオルを敷いてシミの部分に台所用洗剤を塗ります、」素材がポリエステル・綿なら手でもみほぐす、デリケートな衣料は歯ブラシや綿棒で叩く、取れない時はこの作業を何回かくり返す、その後で通常の洗濯をする。
  • 赤ワイン:上記1の方法ののち残った色を漂白作業をする、生地によりますが液体か粉末の酸素系漂白剤を用いてください、ぬるま湯で漬け置きしてください、その後洗濯です。
  • 卵の場合:酵素入り洗剤で漬け置きがよろしいでしょう、ぬるま湯で20分、その後洗ってください。
  • 日本酒の場合:色がつきませんので見落としがちです、汚れが目立たないからと放置しないでください、時間が経ってから黄変してきます、漂白剤で処理してください。
  • 焼き肉のたれ:まず油分の除去から始めます、シミの部分の下にタオルを入れベンジンで油分を柔らかくします。次に台所用洗剤を塗り付け良く揉みほぐしてから水ですすぎます。シミが残ってら液体酸素系漂白剤を塗りドライヤーで加熱処理をする、とれたらその衣類に合った洗濯をして下さい。
  • チョコレートのシミ:台所用洗剤でもみだしてください、残ったシミはベンジンかクレンジングオイルで歯ブラシを使い優しく叩き出してください。その後洗濯してください。
  • 油性のボールペン:広がり易いので下にタオルを敷いて、エタノールで叩き出してください、シミがタオルに移ってきます。シミが落ちたら台所用洗剤を少しつけ、揉み洗いをして下さい。その後に通常洗いです。
  • 墨汁:家庭では落とせません、プロにお任せください。鉛筆は固形石鹸で洗いだしてください。
  • 接着剤:除光液(アセトン)を塗り柔らかくして揉みだしてください、この作業を何度か繰り返してください。化粧品はクレンジングオイルでよく取れます。口紅は広がらないように下にタオルをあてがってください。マニキュアは除光液です。
  • 機械油:ベンジンをご利用くださいベンジンで油分を落とすだけ落としたら台所用洗剤をつけてもみほぐしてください。その後に衣類に適した洗い方で洗ってください。
  • 血液:なるべく早い時間に対処してください。最初に水で洗い流してください、残ったシミに固形石鹸を塗り付けてぬるま湯で洗ってください。
  • 汗・尿など:漂白剤が効果的です、ぬるま湯にするとよく落ちます。