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コラム

家庭用洗剤の選び方

私どもはクリーニング店で業務用として使われている洗剤や資機材を専門に扱う商社です。その経験で得られた情報からプロの職人さんたちが持っている技術や使用している資材などを一般家庭の洗濯にも応用ができるのではないかとこのサイトを起ち上げました。洗いの基本を共に考えながらこのサイトで紹介している商品の案内をいたします。プロの知恵を活用してあなたの取得した技術が必ずや家事の助となることでしょう。

【洗濯ものの仕分け】

それでは洗濯を始める前に洗濯物を分類することから始めます。「クリーニング店」に出すもの、「自分(家庭)で洗う」ものと仕分けをします。衣類のなかの皮革製品、シルク、レーヨン、毛皮、きもの(和服)、布団類などは家庭での処理は無理です、クリーニング店にお任せになった方がよいでしょう。それ以外の自分で洗えるものを選んだら、それを「通常洗い」「ドライマーク洗い」「手洗い」と分類します。

【洗濯機の活用】

洗い方としては洗濯機を使うのが一般的です。家庭用の洗濯機には代表的な三種類の方式があります。二層式洗濯機全自動洗濯機(水流式)ドラム式洗濯機(乾燥機付き)それぞれの特徴があります。現在は全自動(水流式)が主流です。機種それぞれに洗い方のコース設定もできて衣類の品質表示や洗濯表示を参考に適切な洗剤を選び洗うことができます。洗濯機とはいえ所詮道具ですから万能ではありません、洗濯物全般の汚れを均一に落としますが落としきれない汚れもあります。それらにどう対応するのかが家庭での洗濯技術になります。

【汚れについて】

汚れの原因物質はこの世に存在するすべての物質が素因になると言えます。これらの代表的な汚れの原因物質として私たちクリーニング業界では「水溶性物質の汚れ」「油溶性物質の汚れ」「不溶性物質の汚れ 」それらの「混合物質」に分類し洗浄方法を選択します。家庭洗濯では水を使いますので水溶性の汚れはよく取れます。クリーニング店で行う代表的な洗い方のドライクリーニングでは油溶性の汚れはよく取れるのですが代表的な汚れの汗やジュースなど水溶性の汚れは殆ど取れません。ですから、クリーニング店によってはWクリーニングと称してドライ、ランドリーと二度洗いしているのです。家庭洗いでは取れないとされる油溶性の汚れを取るのは洗剤の役目なのです。洗剤の選び方を工夫することが大切です。

【前洗い】

最初にやりたいことは前処理です。汚れ落ちが均一になるように本洗いに入る前に汚れのひどい部分を水で湿らせて赤玄マルセル石鹸純マルセル石鹸などの固形石鹸を擦り付けてください。またはバイオ前処理剤が手軽です、この商品は泡スプレーで洗濯物の汚れの部分に吹き付けて洗濯槽に投入して下さい、その後でほかの洗物と一緒に洗ってください。効果抜群絶対おすすめです。

【通常洗い】

通常洗いコースでは洗える衣類の素材としては、綿・ポリエステル・ナイロン・アクリル・ポリウレタン・合繊などです。使用する洗剤は合成洗剤で粉末タイプのニューナイスミックスゲンブナイスクリンデット、液体洗剤で濃縮タイプのリキッドセブンがお勧めです。とにかく白く上げたい方は酸素系漂白剤(粉末タイプ)を併用してください、色柄ものでもOKです。ご紹介していますゲンブ清快・清快リキッドは漂白剤配合のオールインワンタイプの便利な洗剤です。

【漂白剤の効用】

漂白剤にも種類がありますが、塩素系や還元系のものは色柄物には使えません。このサイトで紹介しています「消臭洗剤清快(セイカイ)」は酸素系漂白剤配合ですので一度の手間で真っ白に洗いあがります勿論色柄物でもOKです。40℃のお湯をつかえればより効果的です。

【消臭について】

介護関係の衣類を洗っていて臭いにお困りの方には私どもの得意分野でありお勧めできるものは消臭成分カテキン配合、そして漂白剤入りの「消臭剤清快(セイカイ)」「清快ショット」を推奨いたします。いずれも粉末タイプです。液体をお望みの方は酵素を活用させた「清快リキッド」をお勧めいたします。消臭専用薬剤として「脱臭剤CP」を洗剤と一緒に投入することで臭いを取ることが出来ます、濯ぎ工程で投入すればなお一層の効果が得られます。この薬剤は植物成分由来の消臭剤です。尚、濯ぎを繰り返すことによって消臭効果はより良くなります。家庭用として十分に使えます。

【濯ぎについて】

濯ぎは2回以上を推奨します。最近1回濯ぎでという洗剤が市場に出回っていますが、濯ぎきれないのではないかと私たちは考えます。洗剤メーカーでは残留洗剤分を化学的に中和してアルカリ焼けや皮膚障害などを除けているとの判断のようですが一回の濯ぎのみでは水道水の節約には大変効果があると思いますが、洗剤などの薬剤を含む汚染物質の完全な洗浄に疑問が残り如何なものかと思います。洗剤分を含めて汚染物質の除去は100%でありたいと思います。濯ぎ工程の最後にソフターをお使いください。このサイトで案内しています「ソフターエイトプラス」は8倍濃縮の柔軟剤です。これらは柔軟効果除菌効果が得られます、この商品は無臭タイプで業務用です。業務用に作られたものですが家庭用としても十分に使用可能です。

【干す】

乾燥は自然乾燥がベストですが抗菌剤入りソフターを使用することで柔軟効果や生乾きにために発生する雑菌の繁殖による部屋干しの嫌な臭いの発生を抑えられます。ソフターは洗剤と混合するとイオン性の働きでどちらの効力も消されてしまいます、くれぐれも混合使用は避けてください。乾燥機をお使いの方にご案内いたします、クリーニング業者でもこの工程での事故が最も多いのです、乾燥温度設定を間違えることのないように必ず洗濯表示に従ってください

【糊つけ】

糊付けは天然糊がベストですが糊化するためには煮る必要があります。水でも使える化学合成糊がいいでしょう。成分を確かめてください。ポリアルコール系が使いやすいと思います、ポリ塩化ビニール系は、硬さを求めるには向きますが、次回の洗いの時の糊落ちが50%くらいで不完全です。汚れを包み込んでしまい斑点状のシミになり落ちにくくなります、また繰り返し使用していると生地が紙のような風合いになったりします、これは元に戻せません。注意しましょう。

【ドライマークを洗う】

ドライマーク洗いにしたい衣類は麻・テンセル・ポリノジック・シルク(絹)・ウール・合成皮革などです。まず前処理で汚れのひどい個所の部分洗いをします。バイオ前処理剤が最適です。本洗いにはドライコースに設定、必ず中性洗剤を使います。この設定での機械力による濯ぎは十分にできないので洗濯物に洗剤分が残留しても皮膚障害やアルカリ焼け(黄ばみ)による黄変などの事故を防げます。このサイトでは移染防止剤配合のモノゲンウォッシュニューモノゲンウェットをお勧めします。洗浄時間は7分以内、濯ぎは軽く1回、脱水は水の垂れない程度、乾燥は陰干しにしてください。
洗いはネットを使用してください。衣類に合ったサイズを使用すること、ホックやファスナーは閉じてから、飾り付は裏返し、汚れた面を外側に向けてください。ウール製品、ニット・羊毛などの衣類は強い機械力で収縮しフェルト化してしまい元には戻せません。ネットの使用短時間の洗い弱脱水中性洗剤の使用が肝心です。
乾燥は衣類に合った干し方をしてください、ニットなどは平干しにすると型崩れを抑えられます。

【手洗い】

手洗いしたいのはカシミヤ・アンゴラ・キュプラなどです。洗面器や桶に洗濯液(フルーツリキッド溶液)と衣類を入れてそっと押すくらいで動かさないこと、漬け置きは5分から7分程度で洗濯機で短時間脱水をします、シワ防止の為にも1分以内にします、可能であれば脱水回転が最高速度になった時点で一時停止をして衣類の形を整えて再度脱水、これを繰り返すことでシワになりにくく衣類を傷めずに済みます。シルク素材やアセテートなどのデリケートな衣類やランジェリーなどは洗濯機での脱水をせずに乾いたタオルで挟んだり、丸めたり押したりして水気をタオルに吸わせてください。乾燥は陰干し平干しなどで形を整えながら干します、特にニットはハンガー干しにすると伸びてしまいます注意しましょう。

【しみ抜き】

しみ抜きは洗う前に行ってください。
シミは時間が経てばたつほど落ちにくくなります、凡そ一週間で定着してしまいます。汚れたまま仕舞い込んだりすると汚れが化学変化して簡単に取れるものでも取れなくなります。又アイロンや乾燥機での熱処理は絶対避けてください、固着してしまい取れなくなります。特にタンパク質糖分などは熱をかけると変性してしまい衣類に固着してしまうからです、洗う前に必ず処理してください。シミを見つけたらその部分に軽く水分を含ませて固形石鹸ゲンブ純マルセル石鹸赤玄マルセル石鹸)を擦り付け揉みだすか、あるいは乾いたタオルを敷き、その上にシミのついた面をタオル面に向け置きます。上から叩き出しましょう。その後洗いの工程に入れて洗ってください。